室町時代のことです。辺垂城主であった佐竹義元が本家と争って滅びました。その家来に大へん力持ちの小林大炊介という武士がいましたが,城が滅びたあと、辰ノ口に百姓となってすんでいました。 あるとき大炊介は近所の人と口論し、激しく怒ったその時です。近くに生えていた杉の木を根こそぎに取り、相手めがけて投げつけました。ところが力が余りすぎ、杉の木は相手の頭の上をはるかに高く飛び越え、むこうぎしの鷹巣まで飛んでいって田んぼの中に落ちたのです。 その杉はそのまま根づきましたが、枝がすべて逆さに垂さがっていました。そのため村人は「逆さ杉」と呼ぶようになり、いまもその杉は健在です。
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