令和5年度常陸大宮市史セミナー「『常陸大宮市史 資料編2 古代・中世』を読む」
市史の執筆者が講師を務める3回の連続講座です。『常陸大宮市史』に掲載された古文書の翻刻や石造物の図版に即して、読み方や解釈、時代背景などを丁寧に解説します。
- 会場:文化センターロゼホール 小ホール(常陸大宮市中富町3135-6)
- 時間:各回とも午前10時から午前11時30分
- 定員:180名
- 参加費:無料
第1回:6月24日(土曜日)女たちの佐竹一族
- 講師:高橋 修(茨城大学人文社会科学部 教授)
- 概要:頼朝に敗れた後、十年を経て許された佐竹氏は御家人の列に加わり、少しずつ所領と家格を回復します。一族結合を立て直し列島各地に一族が分出する過程で重要や役割を果たした女たちに注目しつつ、従来は「逼塞の時代」と評価されていた鎌倉時代の佐竹氏の実像を、史料から浮き彫りにします。
第2回:7月29日(土曜日)佐竹(東)義喬の生涯
- 講師:森木 悠介(東海村立図書館 司書)
- 概要:戦国時代に創出された佐竹氏の有力一族・佐竹東家。内政・軍事・外交に活躍し、豊臣秀吉にその才覚を認められた四代義久が特に有名ですが、彼には若くして亡くなった兄・義喬(1548~73)がありました。三代義喬は短い生涯ながら、家督を継いだばかりの佐竹氏当主義重を支え、佐竹氏の勢力拡大に貢献しました。これまであまり知られていなかった義喬の事績を、史料に基づいて紹介します。
第3回:8月5日(土曜日)石造物から見る常陸大宮の中世
- 講師:比毛 君男(上高津貝塚ふるさと歴史の広場 副館長)
- 概要:中世に入ると仏教が民衆にも浸透します。その一方で、様々な物資が全国規模で流通し、人の移動や情報の伝達が進歩し、社会が成熟します。生前・死後の供養などの目的でつくられた様々な石造物にもそれが反映されます。茨城県内では水戸以北の中世石造物は少数で実態も不明瞭でしたが、『市史』編さん事業に伴う調査により多数の中世石造物が新発見・再評価されました。こうした中世石造物を概観しながら、常陸大宮市の地域的な特徴を紹介します。
お申込み方法 ※5月22日(月曜日)午前8時30分より受付開始
WEBまたはFAX、メールにて「氏名・住所・電話番号」をお書き添えのうえ、お申込みください。
※3回の連続講座です。各回ごとのお申込みはできません。
お問合せ先
常陸大宮市教育委員会文化スポーツ課 文化振興G
- 電話:0295-52-1111(内線 343)
- ファックス:0295-53-6502
- メール:bunsupo@city.hitachiomiya.lg.jp