新年おめでとうございます。
皆様におかれましては、令和5年の輝かしい新春をご家族おそろいで、健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げますとともに、旧年中の温かいご支援、ご協力に深く感謝申し上げます。
振り返りますと本市において令和4年は、新総合計画のスタートの年であると同時に、私が一貫して掲げる「人口流出を防ぐダム」を構築するための政策プロジェクトがスタートした年でもありました。
令和5年におきましても、市の最重要課題であります「人口減少・少子化対策」に重点を置いた政策を展開するとともに、「常陸大宮市重点政策」として設定した三つの柱を積極的に推進していく所存であります。
若者・女性が住みやすく、子育てしやすいまちの実現
特に、一つ目の柱となる「若者・女性が住みやすく、子育てしやすいまちの実現」では、私の政策の一丁目一番地と位置付けております「常陸大宮駅周辺整備事業」が、目に見える形で工事に着手するほか、子育ての相談、支援が必要な家庭や発達の気になる子供に対し、社会において自立できるまで切れ目ない支援を行っていくことを目的とした「こどもセンター」を昨年新たに設置いたしました。今年はその本格運用を開始するとともに、ノウハウや知見の蓄積に努めていきます。また、本市では、体外受精及び顕微授精などによる不妊治療を行なった夫婦に対し、茨城県内で唯一の全額助成を行っており、それを機に、令和3年度から9組の夫婦が本市へ転入されました。本年も引き続き、不妊治療を受ける夫婦の経済的負担の軽減を図っていきます。さらに本年は、新たに「子育て世帯向け住宅」の整備も手がけ、若者や女性、さらには子育て世帯が居住したくなる、ストレスフリーでお洒落なコンパクトシティの形成を目指していきます。
学力向上にコミットする教育の推進
二つ目の柱となる「学力向上にコミットする教育の推進」につきましては、現在導入しているAI型学習支援ドリルソフトの活用を継続するとともに、児童生徒の学習進度に合わせて学べる環境と、塾などへ通うことの困難な地域・環境の教育格差を解消するため、昨年導入したICT端末を利用した講義動画を活用するなどの「確かな学力」育成プロジェクト事業を推進していくほか、市内小中学校の校舎及び体育館の照明をLED化し、子供たちの学習環境を改善するなど、今後とも結果に拘わる公教育の実現に向けて努力していきます。
観光を軸とした地域振興
そして、三つ目の柱となる「観光を軸とした地域振興」につきましては、昨年から運用開始した御前山ダムの湖面利用を促進するとともに、市内の既存施設であるパークアルカディアを民間事業者と連携しながらリニューアルすることにより魅力を高めるなど、新たな観光施設の開発を進め、新しいアウトドアアクティビティの場を提供していきます。さらに、本年3月に全面人工芝化が終了する大宮運動公園市民球場では、来年度中に県内で二番目となるフルスクリーン付き人工芝の市民球場が完成することから、野球に止まらず、グラウンドゴルフやフットサルなど、多面的な利用を図ってまいります。
最後に
この他にも、子供の食の安全を担保するべくオーガニック学校給食実現に向けた有機農業の推進をはじめ、本市の課題を的確に精査し、常陸大宮らしさを大事にしながら、市民生活の向上と誰もが安心して住み続けたいと思える常陸大宮市の実現に向けて邁進してまいりますので、市民の皆様方をはじめ、関係機関・団体の皆様方には、ご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和5年1月
常陸大宮市長 鈴木定幸