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施政方針

令和3年度 施政方針


 

 

令和3年第1回市議会定例会の開会に当たり,提案いたします議案等の説明に先立ちまして,市政運営の基本方針と新年度における主要な施策の概要を申し上げます。

はじめに,新型コロナウイルス感染症感染拡大の中,市民の命と健康を守るため日夜御尽力いただいております,医療従事者をはじめとする関係者の皆様方に,改めて敬意と感謝を申し上げます。

さて,昨年を振り返りますと,一昨年の12月に中国で確認された新型コロナウイルス感染症は,わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となり,我が国においても,国民生活や地域経済に大きなダメージを与えております。

コロナ禍という未曽有の事態に直面する中,昨年4月の市長就任時より新型コロナウイルス感染症対策を最優先に,感染防止対策,生活支援対策,地域経済対策など,様々な施策を国・県の支援を受けながら取り組んでまいりました。

(最近の社会経済状況)

 こうした中,我が国の経済に目を向けますと,新型コロナウイルス感染症拡大によるダメージが各分野に影響を及ぼしており,国の「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」等により一部持ち直しの動きも見られますが,経済の水準は感染拡大前を下回った状況で,回復は道半ばであると言えます。

(基本方針)

コロナ禍が長期化することで常陸大宮市においても,更に多方面にわたり大きな影響を及ぼすことが懸念されることから,引き続き市民生活や,地域経済が受けたダメージの回復に努めるとともに,収束後を見据えた新たな生活様式の定着を進めるなど,市民生活を守ることを最優先としつつ,堅実ながらも柔軟な発想を持って,この難局を乗り越えていく考えであります。

また,本市の最重要課題である人口減少についてですが,本市の人口は,令和元年9月に4万人を割り込み,令和2年の1年間で811人減少するなど,依然として減少スピードが抑制されておりません。この状況が続けば,市民生活をはじめ,地域経済に与える影響が多方面に出てくると強い危機感を持っております。この人口流出を防ぐ基盤づくりとして,常陸大宮駅周辺整備事業を中心とした住生活環境の向上による住みやすいまちづくりと,地域観光資源の再発掘による交流人口の増加,そしてそれらを地域経済へ波及させるための投資を行ってまいります。しかし,財源には限りがありますので,効果的・効率的な事務事業の執行や公共施設等の適正な維持管理に努めるなど,行財政改革に取り組み,経営的な視点に立った行政運営の推進を意識しながら,スピード感を持って各施策に取り組んでまいります。

 以上,市政運営に当たり,基本的な考えを述べさせていただきました。

(令和3年度主要施策)

続きまして,この考えを基に,令和3年度に取り組む主要な施策につきまして,常陸大宮市総合計画に掲げる施策大綱に沿って説明をさせていただきます。

初めに,「未来を拓き,自分らしく輝くひとを育むまち」であります。

将来に夢と希望を抱く常陸大宮市の子供たちの育成と,誰もが生涯にわたって生きがいと喜びのある生活が送れるよう,少子化対策や子育て・教育環境の充実,スポーツ・文化・芸術に親しむ環境づくりを進めてまいります。

 まず,子育てしやすい環境づくりのひとつとして,子育て世帯の日常的な経済負担の軽減を図るため,大幅な保育料の減額を行うとともに,出産祝い金の支給や乳児育児用品購入助成事業を継続するほか,子育て世代包括支援センター「ぬくもり」や子育て支援サイト「ハッピー子育て ひたちおおみや」の運営を通し,子育て世代への情報提供や相談支援体制を引き続き行い,子育て環境の充実を図っていきます。

 また,不妊治療のうち体外受精及び顕微授精などの特定不妊治療を行った夫婦に対し,国及び県補助に上乗せを行い治療費の全額を助成し,不妊治療を受ける夫婦の経済的負担の軽減を図ります。

 次に,教育の充実では,小中学校へ配置している学校教育活動指導員を市内全学校に配置できるよう6名増員し,チームティーチングによるきめ細かな学習指導を実施するとともに,ICT機器を活用した学習支援ソフトを導入して,児童生徒一人ひとりに合った,より効果的な学習指導を行っていきます。

 また,中学生の英語検定受験費用の助成額と助成回数を拡充し,保護者の経済的負担の軽減を図るとともに,受験機会を拡大することで,子供たちの英語力や学習意欲の向上につなげていきます。

 次に,スポーツ・文化・芸術への取組では,泉坂下遺跡保存事業を進めるほか,貴重な歴史文化遺産の適切な保護を図るとともに,これらを有効に活用した魅力あるまちづくりを進めます。また,市民が参加しやすいスポーツ教室及びスポーツイベントを開催し,スポーツに親しむ機会づくりを進めてまいります。

次に2つ目として,「だれもが安心して暮らせるまち」であります。

 市民一人ひとりが住み慣れた地域において,不安なく生活を送ることができるよう,医療環境の整備や福祉の充実を図るとともに,災害に対して迅速かつ的確に対応できる防災体制の強化を図ることにより,安心して暮らせるまちづくりを進めてまいります。

 まずは,安心できる医療体制の充実についてであります。現在,常陸大宮済生会病院へ東京女子医科大学及び東京医科歯科大学から,常勤・非常勤合わせて6名の医師が確保がされている寄附講座や,地域医療を担う人材確保修学資金貸与制度を継続するとともに,地域医療の課題等を県と共有・協働することで,医師の確保及び人材育成を図ります。

 また,二次救急医療機関を担う常陸大宮済生会病院への運営費及び医療機器等更新の補助を行うことで,県北西部地域の医療サービスの充実を図っていきます。

 さらに,障がいのある方やその家族等の地域における生活を支援するため「障害者基幹相談支援センター」を運営するほか,高齢者の健康増進や生活支援として,高齢者福祉タクシー事業,配食サービス事業や家族介護用品支給事業,また,ごみの持ち出しが困難な高齢者等世帯に対する「ごみ出し支援事業」に引き続き取り組んでいきます。

 次に,災害に強いまちづくりとして,一昨年に発生した東日本台風を教訓とし,引き続き自主防災組織活動の育成・支援に取り組むとともに,WEB版の防災ハザードマップ等の構築に取り組み,スマートフォン等からの閲覧を可能にすることで,平常時の防災意識の高揚と災害時の避難行動支援につなげてまいります。

3つ目は,「自然と調和した快適で安全なまち」であります。

人口減少に対応できるまちの拠点整備を進めるため,社会基盤となる道路や交通などの都市機能の充実を図り,常陸大宮ならではの住みよさや魅力を活かして,UJIターンによる移住・定住を促進するとともに,防犯や交通安全対策を引き続き行い,安全快適なまちづくりを行ってまいります。

ご承知のとおり,私の政策の一丁目一番地は駅周辺整備事業であります。まずはここに重点を置き,若い世代が住みたくなる街並みづくりに取り組んでいきます。市の中心拠点として,行政,医療・福祉,商業,情報・サービスが集積した基盤整備や景観形成を図るとともに,交通結節点としての公共交通の利便性を高めるための整備に着手していきます。また,地域の拠点となる各支所庁舎の複合化を進め,地域拠点の機能向上を図っていきます。

次に,移住・定住施策として,市の移住・定住に関するセクションの強化を図るとともに,受け皿となる住居・仕事・支援策などを明確に発信することで,移住・定住希望者に対して,本市での生活のイメージが伝わる仕組みづくりを構築していきます。

また,コロナ禍により地方での暮らしに関心のある人が増えてきていることをチャンスと捉え,本市ならではの生活や就業等の体験を提供する機会として,新たに移住体験事業を実施するほか,管理不全空家等の解消と利活用を目的に「空き家等解体費補助金」を創設するなど,本市への移住・定住を促進していきます。

さらに,公共交通の維持・確保につきましては,地域公共交通の利用者ニーズの把握に努めながら,乗合タクシーをはじめ,市民の生活交通の環境整備と利用促進を引き続き行っていきます。

なお,消費者行政につきましては,国・県・関係機関と協力して,相談体制の一層の充実を図り,市民の安全・安心な消費生活を実現するため,今後も継続的に取り組んでまいります。

4つ目は,「みんなでつくる協働のまち」であります。

市民主体のまちづくりを進めるため,地域コミュニティの充実や市民活動の活発化を図りながら,一人ひとりの個性を活かせるような市民行政協働のまちづくりを目指していきます。また,友好都市などとの交流を最大限活用することで,地域の活性化を図ってまいります。

具体的には,市民団体等との協働による行政や地域課題の解決を目指す「市民協働提案事業」を引き続き実施するほか,県の「提案型共助社会づくり事業」を活用し,買い物の機会を十分に得ることのできない高齢者世帯などへの移動販売を行う事業者に対して,県と連携して支援していきます。

また,友好都市・地域間交流では,東京都の豊島区,日野市,秋田県大館市との交流を引き続き行っていくほか,新たに友好都市となりました,宮城県蔵王町との交流に取り組み,交流人口の拡大から関係人口の創出につなげ,地域の活性化を図っていきます。

次に,東京オリンピック・パラリンピック競技大会のホストタウンとしての取組ですが,新型コロナウイルス感染症拡大から大会が1年延期となり,開催の可否につきましては,なお,予断を許さない状況ではありますが,引き続き宮城県蔵王町との連携を図り,パラオ共和国選手団のサポートを行うとともに,今までホストタウンとして取り組んできた有形・無形のレガシーを様々な施策に引き継ぎ,ホストタウンとしての取組の成果をまちづくりに活かしてまいります。

最後に,「魅力ある資源を活かした活力と誇りあふれるまち」であります。

 地域経済を発展させるためには,地域に新たな雇用を生み出す必要があります。そのために,常陸大宮市の魅力ある地域資源を最大限に活用し,交流と賑わいを創出できる観光や商業の振興を図っていまいります。

まず,魅力ある地域資源の活用として,新たな観光商品を開発するため,観光施設等基礎調査を行い,観光資源の磨き上げを行っていくとともに,団体旅行誘致促進事業や御前山・那珂川観光強化事業等を引き続き実施し,誘客促進を図っていきます。

併せて,効果的な観光情報の発信や魅力ある特産品の開発・販売を更にに推進し,本市のイメージアップにつながる観光物産プロモーションに積極的に取り組んでいきます。

農林業の振興につきましては,まず,農作物等に多大な被害を出しております有害鳥獣への対策を強化するため,新たに「鳥獣被害無くし隊支援補助金」を創設し,地域で取り組む活動を支援していきます。また,優良農地の確保と有効利用を図るため耕作放棄地の再生に対しての補助制度を創設いたします。林業振興では,市産材の利用を促進するための「木造住宅建設助成金」を引き続き実施するほか,森林環境譲与税を活用した,林業の人材育成・担い手の確保,木材利用の促進,普及啓発及び森林整備を進めるほか,高性能林業機械改修整備費補助金を創設し,林業の振興を図ってまいります。

(令和3年度の当初予算)

次に,令和3年度の当初予算について申し上げます。

令和3年度当初予算は,歳入の根幹である市税においては,固定資産税では増額となるものの,新型コロナウイルス感染症の影響などにより市税全体では減額を見込んでおります。一方,普通交付税及び臨時財政対策債は,現下の状況においても安定的に行政サービスが提供できるよう,国の地方財政対策において令和2年度を超える額が確保されたことを受け,増額としております。このような厳しい財政状況の中での予算編成となりましたが,財政健全化に努めながら,人口減少や新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえつつ,各種施策を盛り込んだ予算といたしました。

予算規模につきましては,一般会計は229億円となり,特別会計全体では105億3,220万円,上水道事業会計と下水道事業会計を合わせた企業会計は47億7,000万円となりました。

この結果,令和3年度の一般会計,特別会計及び企業会計の予算総額は382億220万円となっております。

以上,令和3年度の市政運営の基本方針と新年度における主要な施策の概要について,述べさせていただきました。

令和3年度は,私の挑戦が本格的にスタートする年となります。

これまで私は,政治の要諦は市民の経済的豊かさにあると考え,市民所得の向上に主眼をおいてまいりました。そしてそのためには,本市の経済規模,すなわち市内総生産の拡大が条件となります。

この市内総生産のメインエンジンは構成比の約6割を占める個人消費でありますが,人口減少はその消費の主体が減少することを意味します。これを放置し続けるならば,地域経済はますます負のスパイラルに陥り,人々の暮らしはさらに苦しく,行政においても市民サービスの質が低下し,最も基本的な安全・安心の担保ですらままならない状況も想定されます。その状況を回避するためにも,やるべきことをスピード感をもって全てやりきる覚悟が試されていると認識しております。

常陸大宮市のこれまでの歩みにおいて,良い所はより向上させ,新たに取り組むべきことについては必要な投資を行い,今の時代の流れを的確に見極めながら,市職員と一丸となって各種施策を積極的に推進し,活力と誇りあふれるまちの実現に向けて全力で取り組んでまいる決意でありますので,議員各位をはじめ市民の皆様のより一層の御理解と御協力を重ねてお願い申し上げ,施政方針といたします。

 

令和3年2月26日

常陸大宮市長  鈴木 定幸  

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