○常陸大宮市建設工事等請負業者指名停止等措置要領
平成2年6月21日
訓令第13号
(目的)
第1条 この要領は,市が発注する建設工事及び建設コンサルタント業務(以下「市工事等」という。)の円滑かつ適正な施工及び履行を確保するため,常陸大宮市建設工事等入札参加資格者名簿に登載された業者(以下「有資格業者」という。)が,事故,贈賄,談合及び不正行為等を起こした場合の指名停止等の措置について必要な事項を定めることを目的とする。
2 市長は,当該指名停止に係る有資格業者を現に指名しているときは,指名を取り消すものとする。
3 市長は,第1項に規定する指名停止に係る有資格業者が現に落札し,契約の締結に至っていないときは,当該落札の決定を取り消すことができる。
(下請負人及び共同企業体に関する指名停止)
第3条 市長は,前条第1項の規定により指名停止を行う場合において,当該指名停止について責を負うべき有資格業者である下請負人があることが明らかになったときは,当該下請負人について,元請負人の指名停止の期間の範囲内で情状に応じて期間を定め,指名停止を併せて行うものとする。
2 市長は,前条第1項の規定により共同企業体について指名停止を行うときは,当該共同企業体の有資格業者である構成員(明らかに当該指名停止について責を負わないと認められる者を除く。)について,当該共同企業体の指名停止の期間の範囲内で情状に応じて期間を定め,指名停止を併せて行うものとする。
(指名停止の期間の特例)
第4条 有資格業者が一の事案により別表各項の措置要件の二以上に該当したときは,当該措置要件ごとに規定する期間の短期及び長期の最も長いものをもってそれぞれ指名停止の期間の短期及び長期とする。
(1) 指名停止の期間中又は当該期間の満了後1年を経過するまでの間に,別表各項の措置要件に該当することとなったとき。
6 市長は,指名停止の期間中の有資格業者が当該事案について責を負わないことが明らかとなったと認めたときは,当該有資格業者について指名停止を解除するものとする。
(1) 談合情報を得た場合又は談合があると疑うに足りる事実を得た場合で,有資格業者が当該談合を行っていないとの誓約書を提出したにもかかわらず,当該事案について,別表第2第4項又は第7項に該当したとき。
(2) 入札談合等関与行為の排除及び防止に関する法律(平成14年法律第101号)第3条第4項に基づく調査の結果,入札談合等関与行為があり,又はあったことが明らかになったときで,当該関与行為に関し,別表第2第4項,第5項又は第6項に該当する有資格業者に悪質な理由があるとき。
(3) 市又は他の公共機関の職員が,競売入札妨害(刑法(明治40年法律第45号)第96条の3第1項。以下同じ。)又は談合(刑法第96条の3第2項。以下同じ。)の容疑により逮捕され,又は逮捕を経ないで公訴を提起されたときで,当該職員の容疑に関し,別表第2第7項,第8項又は第9項に該当する有資格業者に悪質な理由があるとき。
(指名停止の特例)
第6条 市長は,指名停止の期間が満了した有資格業者について,当該指名停止の原因となった事案である極めて悪質な理由が明らかになったときは,別表各項に定める期間の範囲内で指名停止を行うことができる。
2 市長は,前項の規定により指名停止の通知をする場合において,当該指名停止の理由が市工事等に関するものであるときは,必要に応じ改善措置の報告を徴するものとする。
(随意契約の相手方の制限)
第9条 随意契約の相手方の選定について権限を有する者は,指名停止の期間中の有資格業者を随意契約の相手方としてはならない。ただし,やむを得ない理由があり,かつ,あらかじめ市長の承認を受けたときは,この限りではない。
(下請等の禁止)
第10条 市長は,指名停止の期間中の有資格業者が,市工事等の全部若しくは一部を下請し,又は受託することを承認してはならない。
2 市長は,下請業者が有資格業者でない場合でも,有資格業者の指名停止に相当すると認められる事由があるときは,前項の規定と同様に取扱うものとする。
(指名停止に至らない理由に関する措置)
第11条 市長は,指名停止を行わない場合において,必要があると認めるときは,当該有資格業者に対し,書面又は口頭により警告又は注意の喚起を行うことができる。
(指名停止の公表)
第12条 市長は,第2条第1項の規定により指名停止を行った当該有資格業者について,公表するものとする。
附則
この訓令は,公布の日から施行する。
附則(平成3年訓令第8号)
この訓令は,公布の日から施行する。
附則(平成4年訓令第21号)
この訓令は,公布の日から施行する。
附則(平成6年訓令第12号)
この訓令は,公布の日から施行する。
附則(平成12年訓令第11号)
この訓令は,平成12年4月1日から施行する。
附則(平成15年訓令第2号)
この訓令は,平成15年4月1日から施行する。
附則(平成16年訓令第1号)
(施行期日)
1 この訓令は,公布の日から施行する。
(大宮町一般競争入札実施要項の一部改正)
2 大宮町一般競争入札実施要項(平成9年大宮町告示第50号)の一部を次のように改正する。
〔次のよう〕略
附則(平成17年訓令第60号)抄
(施行期日)
1 この訓令は,公布の日から施行する。
附則(平成18年訓令第19号)
この訓令は,公布の日から施行する。
附則(平成19年訓令第51号)
(施行期日)
1 この訓令は,公布の日から施行する。
(経過措置)
2 この訓令の施行の日前に発生した事実及び行為に対する指名停止等の措置の適用については,この訓令による改正後の常陸大宮市建設工事等請負業者指名停止等措置要領別表第1及び別表第2の規定にかかわらず,なお従前の例による。
(常陸大宮市建設工事暴力団排除対策措置要領の廃止)
3 常陸大宮市建設工事暴力団排除対策措置要領(平成3年大宮町訓令第2号)は,廃止する。
附則(平成21年訓令第65号)
この訓令は,公布の日から施行する。
附則(平成22年訓令第22―2号)
この訓令は,公布の日から施行する。
附則(平成23年訓令第20号)
この訓令は,平成23年8月22日から施行する。
附則(令和3年訓令第51号)
この訓令は,令和3年10月1日から施行する。
別表第1(第2条関係)
事故等に基づく措置基準
措置要件 | 期間 |
(虚偽記載) |
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1 市工事等の請負契約に係る一般競争及び指名競争において,競争参加資格確認申請書,競争参加資格確認資料その他入札前の調査資料に虚偽の記載をし,建設工事及び建設コンサルタント業務の請負契約の相手方として不適当と認められるとき。 | 当該認定をした日から2月以上12月以内 |
ア 調査資料等に虚偽記載 | 2月以上6月以内 |
イ 調査資料等に虚偽の記載をし,かつ,悪質性が高い。 | 6月以上12月以内 |
(過失による粗雑工事等) |
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2 市工事等の施工及び履行に当たり,過失により工事等を粗雑にしたと認められるとき(瑕疵が軽微であると認められるときを除く。)。 | 当該認定をした日から1月以上12月以内 |
ア 過失による粗雑工事等 | 1月以上6月以内 |
イ 過失による粗雑工事等で,かつ,悪質性が高い。 | 6月以上12月以内 |
3 茨城県内における建設工事及び建設コンサルタント業務で前項に掲げるもの以外のもの(以下「一般工事等」という。)の施工及び履行に当たり,過失により工事等を粗雑にした場合において,瑕疵が重大であると認められるとき。 | 当該認定をした日から1月以上3月以内 |
(契約違反) |
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4 第2項に掲げる場合のほか,市工事等の施工及び履行に当たり,契約に違反し,工事等の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。 | 当該認定をした日から1月以上8月以内 |
ア 共通仕様書・契約書等違反,19月以内に国又は県において経営規模等評価を受けていない者 | 1月以上6月以内 |
イ 共通仕様書違反かつ負傷者又は損害を伴うもの | 2月以上4月以内 |
ウ 共通仕様書違反かつ死亡者又は重大な損害を伴うもの | 4月以上6月以内 |
エ 共通仕様書違反かつ悪質性の高いもの | 6月以上8月以内 |
(安全管理措置の不適切により生じた公衆損害事故) |
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5 市工事等の施工及び履行に当たり,安全管理の措置が不適切であったため,公衆に死亡者若しくは負傷者を生じさせ,又は損害(軽微なものを除く。)を与えたと認められるとき。 | 当該認定をした日から1月以上6月以内 |
ア 公衆に複数の死亡者を生じさせたとき。 | 4月以上6月以内 |
イ 公衆に死亡者を生じさせたとき。 | 3月 |
ウ 公衆に複数の負傷者を生じさせたとき,又は重傷者が生じたとき。 | 2月以上3月以内 |
エ 公衆に負傷者(軽傷)を生じさせたとき。 | 1月 |
オ 重大な損害を与えたとき。 | 2月以上3月以内 |
カ 損害を与えたとき。 | 1月以上2月以内 |
6 一般工事等の施工及び履行に当たり,安全管理の措置が不適切であったため,公衆に死亡者若しくは負傷者を生じさせ,又は損害を与えた場合において,当該事故が重大であると認められるとき。 | 当該認定をした日から1月以上4月以内 |
ア 公衆に複数の死亡者を生じさせたとき。 | 3月以上4月以内 |
イ 公衆に死亡者を生じさせたとき。 | 2月 |
ウ 公衆に複数の負傷者を生じさせたとき又は重傷者が生じたとき。 | 2月以上3月以内 |
エ 公衆に負傷者(軽傷)を生じさせたとき。 | 1月 |
オ 重大な損害を与えたとき。 | 2月 |
カ 損害を与えたとき。 | 1月 |
(安全管理措置の不適切により生じた工事等関係者事故) |
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7 市工事等の施工及び履行に当たり,安全管理の措置が不適切だったため,市工事等関係者に死亡者又は負傷者を生じさせたと認められるとき。 | 当該認定をした日から2週間以上4月以内 |
ア 市工事等関係者に複数の死亡者を生じさせたとき。 | 2月以上4月以内 |
イ 市工事等関係者に死亡者を生じさせたとき。 | 2月 |
ウ 市工事等関係者に複数の負傷者を生じさせたとき又は重傷者が生じたとき。 | 1月以上2月以内 |
エ 市工事等関係者に負傷者(軽傷)を生じさせたとき。 | 2週間 |
8 一般工事等の施工及び履行に当たり,安全管理の措置が不適切であったため,一般工事等関係者に死亡者又は負傷者を生じさせた場合において,当該事故が重大であると認められるとき。 | 当該認定をした日から2週間以上2月以内 |
ア 一般工事等関係者に複数の死亡者を生じさせたとき。 | 1月以上2月以内 |
イ 一般工事等関係者に死亡者を生じさせたとき。 | 1月 |
ウ 一般工事等関係者に複数の負傷者を生じさせたとき又は重傷者が生じたとき。 | 2週間以上1月以内 |
エ 一般工事等関係者に負傷者(軽傷)を生じさせたとき。 | 2週間 |
別表第2(第2条関係)
贈賄及び不正行為等に基づく措置基準
措置要件 | 期間 |
(贈賄) |
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1 次に掲げる者が市職員に対して行った贈賄の容疑により逮捕され,又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき。 | 逮捕又は公訴を知った日から |
(1) 有資格業者である個人又は有資格業者である法人の役員若しくはその支店及び営業所(常時工事等の請負契約等を締結する事務所をいう。)を代表する者(以下「役員等」という。) | 15月以上24月以内 |
(2) 有資格業者の使用人で前号に掲げる者以外のもの(以下「使用人」という。) | 12月以上18月以内 |
2 次に掲げる者が茨城県内の常陸大宮市以外の公共機関の職員に対して行った贈賄の容疑により逮捕され,又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき。 | 逮捕又は公訴を知った日から |
(1) 役員等 | 15月以上18月以内 |
(2) 使用人 | 12月以上15月以内 |
3 次に掲げる者が茨城県外の他の公共機関の職員に対して行った贈賄の容疑により逮捕され,又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき。 | 逮捕又は公訴を知った日から |
(1) 役員等 | 9月以上12月以内 |
(2) 使用人 | 6月以上9月以内 |
(独占禁止法違反行為) |
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4 市工事等に関し,独占禁止法第3条又は第8条第1号に違反し,市工事等の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。 | 当該認定をした日から12月以上24月以内 |
5 茨城県内における一般工事等に関し,独占禁止法第3条又は第8条第1号に違反し,市工事等の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。 | 当該認定をした日から12月以上18月以内 |
6 業務に関し独占禁止法第3条又は第8条第1号に違反し,市工事等の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき(第4項及び第5項に掲げる場合を除く。)。 | 当該認定をした日から6月以上12月以内 |
(談合及び競売入札妨害) |
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7 市工事等に関し,有資格業者である個人,有資格業者の役員又はその使用人が談合及び競売入札妨害の容疑により逮捕され,又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき。 | 逮捕又は公訴を知った日から12月以上24月以内 |
8 茨城県内における一般工事等に関し,有資格業者である個人,有資格業者の役員又はその使用人が談合及び競売入札妨害の容疑により逮捕され,又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき。 | 逮捕又は公訴を知った日から12月以上18月以内 |
9 有資格業者である個人,有資格業者の役員又はその使用人が談合及び競売入札妨害の容疑により逮捕され,又は逮捕を経ないで公訴を提起されたとき(第7項及び第8項に掲げる場合を除く。)。 | 逮捕又は公訴を知った日から6月以上12月以内 |
(暴力団等) |
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10 有資格業者である個人,有資格業者の役員又は有資格業者の経営に事実上参加している者が,暴力団等(暴力団及び暴力団関係者)であると認められるとき。 | 当該認定をした日から12月以上 |
11 業務に関し,不正に財産上の利益を得るため又は債務の履行をするために,暴力団等を使用したと認められるとき。 | 当該認定をした日から9月以上 |
12 いかなる名義をもってするを問わず,暴力団等に対して,金銭,物品その他財産上の利益を与えたと認められるとき。 | 当該認定をした日から9月以上 |
13 有資格業者である個人,有資格業者の役員又は有資格業者の経営に事実上参加している者が,暴力団等と密接な関係若しくは社会的に非難されるべき関係を有していると認められるとき。 | 当該認定をした日から6月以上 |
(建設業法違反行為) |
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14 建設業法(昭和24年法律第100号)の規定に違反し,同法第28条の規定に基づく監督処分を受けたとき。 | 当該認定をした日から2月以上9月以内 |
ア 指示処分を受けたとき。 | 当該認定をした日から2月以上6月以内 |
イ 営業停止処分を受けたとき。 | 当該認定をした日から3月以上9月以内 |
(不正又は不誠実な行為) |
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15 別表第1及び前各項に掲げる場合のほか,業務に関し,次に掲げる不正又は不誠実な行為をし,市工事等の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。 | 当該認定をした日から1月以上9月以内 |
ア 業務に関し,法令に違反したとき。 | 当該認定をした日から1月以上9月以内 |
イ 市工事等の施工及び履行に当たり,下請負代金の全部又は一部に不払いがあったと市長が認めたとき。 | 当該認定をした日から1月以上9月以内 |
ウ その他業務に関し不正又は不誠実な行為があったと市長が認めたとき。 | 当該認定をした日から1月以上9月以内 |
16 別表第1及び前各項に掲げる場合のほか,代表役員等が禁錮以上の刑に当たる犯罪の容疑により公訴を提起され,又は禁錮以上の刑若しくは刑法の規定による罰金刑を宣告され,市工事等の請負契約の相手方として不適当であると認められるとき。 | 当該認定をした日から1月以上12月以内 |
17 市工事等に当たり,一括下請負の事実があったと市長が認めたとき。 | 当該認定をした日から6月以上12月以内 |