お茶を飲みながら人生を語る寺
正式には楢原山法徳院法専寺と号し、開基八百年を経て現在も全国からの参拝が絶えない名刹となっています。併せて里人の生活の寺としても代々その伝統を今に守り続けています。位置的には八溝山地の中域にあたり、境内を含めた近辺一帯は「奥久慈県立自然公園」に指定されています。自然の有難みを感じる生き方を大切にし、誠実で明るい寺でありたいと願っています。
菜の花畑
門前の花畑には主として日本在来種を栽培し観賞やその他に利用しています。ちなみにこの菜の花は昔ながらの手法で油を絞っています。菜の花の後にはソバを植え、新ソバ収穫時には年一回だけの門前蕎麦屋「俄庵」を開店するのも私たちの楽しみです。
落葉の鐘楼
夏場には樹齢数百年の大イチョウが程よい日陰を提供してくれています。但し秋ともなれば落葉やギンナンの始末をしなければなりません。ギンナンを洗って干し小袋に詰めては縁のある方々に差し上げています。
雪の鐘楼
ひなびた里にある小さな寺ですが、昼間はお参りや遊びにいらっしゃる方が次々とお越しになります。夜は兎、狸、狐、白鼻心、猪などが訪れます。境内の杉の木にはムササビの巣があって裏山との間を滑空しています。満天の星空です。そんなふうに昼夜とも賑やかな所です。寺が静かに眠るのはこんな雪の日ぐらいでしょうか。
氏名・社名・団体名 | 法専寺 |
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住所 | 〒319-2224 常陸大宮市東野921 |
電話番号 | 0295(52)2311 |