メディアの皆様方には、ちょっとの時間を取らせてしまったことを大変お詫びを申し上げたいと思っております。ただ、この案件は、そのぐらい重要な案件でありますし、ある意味、私の政治生命をかけた判断ということでありますので、ご了承をいただければと思います。
まず初めに結論から申し上げます。今回の経済産業大臣による当市に対する文献調査受け入れの是非につきまして、熟慮を重ねた結果、受け入れることと判断をいたしました。
その前提ですけれども、昨日の赤澤経済産業大臣との面談の中で確認するべき3点※については、大臣より極めて力強い、そして詳細で前向きな回答を得ることができたことが挙げられると思います。
今回の判断に至った理由ですが、1点目は、原子力発電に伴って現存している高レベル放射性廃棄物のガラス固化体、これは本来地層処分されるべきものでありますが、これが数千本単位で地上保管されている現状、そして今後とも増え続ける状況を踏まえるなら、地層処分に向けた取り組みは喫緊の国家的課題であります。そして、その国策に貢献することに大きな意義を見いだせること。
2点目は、消滅可能性自治体に位置付けられている本市にとって、この一大国家プロジェクトが市の存立基盤として十二分に機能する可能性があることから、文献調査を受け入れ、市民を含めた議論の俎上に載せることにより、その可能性を未来につなげることができること。
3点目は、災害が多発している今日、文献調査の結果は地下環境における科学的知見の集積でもあり、本市の防災・減災を考える上では地域の財産となり得ること。
そしてもう1点、理由を付け加えさせていただくならば、思想的な反対あるいはこの案件を政治利用しようとする方々がいるとすればその方々は別といたしまして、賛成・反対の両市民ともに、常陸大宮市の未来を考えてのご意見だろうと私は思っております。今後の常陸大宮市の存続やまちづくりを考える上で、今回の申し入れは反対する市民にとってはおそらく災いなのだと思いますが、賛成する市民にとってはある意味チャンスであり、この案件を最終的に決断するのが次世代あるいはさらに次の世代であることを踏まえるならば、その入り口である文献調査を受け入れず、地層処分という選択肢を将来世代から奪う権利は今を生きる我々にはないと自分なりに判断したというのが、今回この文献調査を受け入れる判断をした最後の理由になります。
関連リンク
赤澤経済産業大臣との面談の中で確認するべき3点の項目については、令和8年9月18日第3回市議会定例会における市長発言要旨をご覧ください。