常陸大宮市長倉に位置する宿尻遺跡から出土した土器などが、文化庁主催の巡回展「発掘された日本列島2024」で展示されます。
今回で30回目の開催となる本展覧会は、調査研究の積み重ねによって明らかとなった地域の個性的な歴史を物語る資料や、近年の発掘調査の中から特に注目された出土品など約560点が集結し、全国の博物館を巡回します。
13の遺跡・自治体が出品しますが、そのひとつに常陸大宮市の「宿尻遺跡」が選ばれました。
令和元年に発掘された壺形土器16点、管玉18点、ヒスイ製小玉2点、ヒスイ製不整形玉1点、サメ歯1点を出品します。
詳細については発掘された日本列島2024(文化庁ホームページ)をご覧ください。
会場・会期
千葉県立中央博物館(千葉県千葉市)
令和6年6月8日(土曜日)から令和6年7月15日(月曜日・祝日)まで
弘前市立博物館(青森県弘前市)
令和6年7月27日(土曜日)から令和6年9月16日(月曜日・祝日)まで
大阪府立弥生文化博物館(大阪府和泉市)・大阪府立近つ飛鳥博物館(大阪府南河内郡河南町)
令和6年10月5日(土曜日)から令和6年12月8日(日曜日)まで
※2館同時開催
大野城心のふるさと館(福岡県大野城市)
令和7年1月5日(日曜日)から令和7年2月16日(日曜日)まで
宿尻遺跡とは
宿尻遺跡は、弥生時代中期(約2300年前)の再葬墓遺跡です。再葬墓とは、遺体を一旦土に埋めるなどして一度葬ったあと、骨になった遺体を壺などに納めて改めて埋葬したお墓のことです。
常陸大宮市内には、再葬墓遺跡として国指定史跡の泉坂下遺跡(泉地区)、中台遺跡(山方地区)、小野天神前遺跡(小野地区)があり、宿尻遺跡(長倉地区)は市内で4番目に発見された再葬墓遺跡です。
令和元年に発掘調査を行ったところ、再葬墓が1基確認されました。

宿尻遺跡第1号土坑土器群出土状況写真

宿尻遺跡から出土した土器