全国、茨城県内ともに百日咳の患者報告数が増加しています。
百日咳は、百日咳菌によって引き起こされる急性呼吸器感染症です。いずれの年齢でも感染しますが、小児が中心で特に生後6か月未満の乳児では重症化しやすく、まれに死に至ることのある疾患です。
感染予防のため、「手洗い」「咳エチケット」「マスクの着用」など基本的な感染対策を行いましょう。
百日咳とは
特有のけいれん性の咳発作が特徴で、潜伏期間は通常5から10日であり経過は次の3段階に分けられます。
〇カタル期:約2週間
かぜ症状が始まり、徐々に咳の回数が増え程度も激しくなります。
〇痙咳(けいがい)期:約2から3週間
次第に短い咳が連続的に起こり、息を吸うときに笛のような音のようにヒューという音がでる特有のけいれん性の咳が出現します。
〇回復期:約2から3週間
徐々に激しい発作がなくなり、発症から2から3か月で回復します。
予防対策
主な感染経路は、飛沫感染・接触感染です。患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込んだり、手指を介して自分の鼻や口に触れることで感染します。
予防には、「手洗い」「咳エチケット」「マスクの着用」など基本的な感染対策が重要です。
また、百日咳ワクチンを含む五種混合などの予防接種が有効です。生後2か月から予防接種法に基づく定期接種を受けることができるため、計画的に接種しましょう。
予防接種についてはお子さんが生まれてから小学校に入る前に行う予防接種をご覧ください。