麻しん(はしか)の国内での感染が報告されており、県内においても今年に入って9人の麻しん患者の発生が確認されています。
麻しん(はしか)について
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症で、空気感染、飛沫感染、接触感染によって、ヒトからヒトへ感染が伝播し、感染力は非常に強く、免疫がない方が感染するとほぼ100%発症すると言われています。
〇症状:発熱、発疹、咳、鼻水、目の充血、目やに
発熱はいったん下がっても、再び発熱し全身に発疹がでます。さらに4日~5日間高熱が続きます。
肺炎や中耳炎を合併しやすく、脳炎など重症化することもあります。
〇潜伏期間:10日から12日間(最大21日間)
〇治療:特別な治療法はなく、対処療法
麻しんを予防する唯一の手段はワクチン接種です
麻しんは感染力が非常に強く、空気感染するため、手洗いやマスクの着用だけでは予防できません。
ワクチンの定期接種は、「第1期:1歳以上2歳未満」「第2期:小学校入学前の1年間」となっていますので、まだ接種が済んでいない方は早めに接種しましょう。
また定期接種の対象以外で、過去に麻しんの感染がなく2回接種していない方は、2回接種することで99%以上の人が免疫がつくと言われていますので、麻しんワクチンを接種することを検討してください。
麻しんが疑われる症状がある場合は
必ず事前に医療機関へ連絡し、医療機関の指示に従って受診してください。受診の際は、周りの方へ感染させないよう、マスクを着用し、公共交通の利用は避けてください。