本市は、コロナ禍においても感染症対策を徹底し、「パラオブルーサポーター(本市の東京2020大会に向けたボランティア)」との連携、協力のもと実施した「パラオフェア2020」など、年間を通して様々なホストタウン交流事業を行い、その取組について、新聞やテレビなどの報道機関に多く取り上げられたこと等から、ホストタウンサミット2021において、「優良情報発信賞・特別賞」を受賞しました。
ホストタウンサミットとは?
2018年(平成30年)から毎年、武蔵野大学(東京都)で行われている、全国のホストタウン自治体や大使館、ホストタウン相手国の関係者などが一堂に会し、取組発表や情報交換、展示等が行われる成果発表の場です。
ホストタウンサミット2021
・主 催:内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局
・開催期日:2021年2月20日(土曜日)~21日(日曜日)
・開催場所:バーチャル会場
※今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインで開催されました。
・開催内容:世界のおもてなし料理プロジェクト発表
ホストタウンからのライブ中継発表
ホストタウン成果報告会
ホストタウンサミットポスターコンテスト など
ホストタウンからのライブ中継発表
全国のホストタウンをオンラインで結び、それぞれの取組などを1自治体5~10分で紹介しました。全国で500を超えるホストタウン自治体の中から21自治体が出演し、発表を行いました。
常陸大宮市からの中継“We are Palau Blue Supporters.”
本市においては、パラオブルーサポーターがオンラインによる中継発表を行いました。
まず、常陸大宮市の特産品である「奥久慈いちご」や「えごま」、「干し芋」などについて、それから、ホストタウンであるパラオ共和国の位置や世界複合遺産にも登録されている「ロックアイランド」について紹介しました。
次に、パラオブルーサポーターの設立と、これまでの活動についてスライドを用いながら紹介しました。サポーターとして初めての研修となった「パラオセミナー」、高校生サポーターが中心となりパラオとの交流のきっかけともなったペリリュー島の戦いのご遺族の方との対談、パラオの伝統文化などについて市民の方に伝えた「パラオフェア2020」について、実際に制作したパラオの工芸品「イタボリ」などを見せながら説明しました。
↑「パラオフェア2020」において制作したイタボリ
中継元にいる番組パーソナリティーの車椅子インフルエンサーの中嶋涼子さんから、「イタボリは実際にどのようなものですか?」との問いに、リポーターを務めた宮本亜希子さんは、「パラオには昔、文字がなかったので、木の板に物語や教訓を彫って伝えていたそうです。」などと答えました。
↑イタボリの紹介をするパラオブルーサポーターの
宮本亜希子さん(左)と片岡優月さん(右)
この日、本市の中継会場には、10名のサポーターが集まっており、「パラオとの交流のツールを作ろう!」と題したワークショップを行っていました。
中継では、このワークショップについても触れ、どんな話し合いをしているか、サポーター同士のインタビューの様子も配信されました。宮本さんから「どのような話をしていますか?」との問いかけに、一つのグループでは「パラオは環境をとても大事にしているので、常陸大宮市でも環境に配慮した素材で何か作れないかという話をしていました。」との返答があり、実際にサポーターが作ったコースターが紹介されました。もう一つのグループでは、「パラオ語を広めたい!」とのアイディアが出ていることを挙げ、中継元の番組パーソナリティーであるパラリンピック元アイスホッケー選手の上原大祐さんからは「パラオ語にはどんなものがあるんですか?」との問いかけがありました。
↑市の特産品「干し芋」を持ちながら
パラオ語「アジダイジョーブ(美味しい)」を紹介するサポーター
最後は、全国のホストタウンの皆さんに「パラオブルーサポーターの活動を見守ってください!」と呼びかけ、参加していたサポーター全員で“We are Palau Blue Supporters.”“Kabong Palau(がんばれパラオ)”“Me sulang(ありがとう)”とPRを行い、中継を終えました。
↑声かけを行うパラオブルーサポーターの皆さん
中継終了後、丸川珠代オリンピック・パラリンピック担当大臣から、本市の取組について、「身近にあるもので環境に配慮した物を作り、パラオとの今後の交流を考えることは素晴らしい」などとコメントをいただき、全国のホストタウンに本市やパラオの魅力を発信する機会となりました。